放射線科

概要

放射線科は、現在診療放射線技師13名、受付2名、医療秘書1名により構成されています。
診療放射線技師は放射線を取り扱う専門家として、医療現場において重要な役割を担っています。その内訳として、X線撮影、血管造影、CT、アイソトープ検査、放射線治療などの検査から放射線機器の管理や被ばく線量の管理を行っています。また放射線を使わないMRI検査に従事する技術者でもあり、それぞれの専門性を発揮して診療にあたっています。
当院の放射線科で行われた検査画像は、電子カルテシステム、RIS(放射線部門システム)、PACS(医用画像管理システム)、レポーティングシステムなどのITシステムと連携され、迅速にデジタルデーターとして電子カルテに共有され確認することができます。また、地域の中核病院として周辺の病院やクリニックからの各種画像診断検査(CT、MRIなど)の依頼も積極的に受けています。

放射線科の検査を受けられる患者様へ

放射線科受付

image放射線科受付では、事務スタッフが検査受付、検査予約、検査説明、検査案内業務を行っています。

放射線情報システム(RIS)の検査予約機能を利用し、MRI検査予約、CT検査予約、RI(アイソトープ)検査予約の患者様へのスムーズな検査プランの提供とわかりやすい検査説明に努めています。また必要に応じて検査室、診察室までの誘導案内をしています。

検査内容等にご不明な点がございましたら、診療放射線技師及び放射線科医師がご説明をさせていただきます。

放射線科の検査について

救急対応、検査の内容によって撮影順番が前後する場合がありますので、あらかじめご了承をお願いいたします。

受付時間

平日8:30~17:15まで
CT、MRI、RI検査予約変更の電話受付
平日14:00~16:00まで
078-791-0111(代表) 内線2171までお願いいたします。

放射線科からのお知らせ

マンモグラフィー装置を更新しました

マンモグラフィー装置:FUJIFILM社製AMULET Innovalityを導入しました。
マンモグラフィー専用読影診断装置:Netcam社製 mammodite (マンモディーテ) を導入しました。

<特徴>

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  • 直接変換FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しており、従来装置と比較して被ばく線量を低減し、高精細な画像を撮影することが可能になりました。
  • 優しく乳房全体にフィットする圧迫板や圧迫自動減圧制御機能などにより、乳房圧迫時の痛みを軽減することができます。(旧装置との比較)
  • マンモグラフィー読影診断ワークステーション(Netcam社製 mammodite)を導入したことにより、高精度なマンモグラフィー診断が可能となりました。
  • X線の入射角度を変調させて連続的に複数の方向から撮影することにより、断層像(スライス画像)を作成する技術(トモシンセシス撮影)が可能になりました。それにより、乳腺の重なりに埋もれて発見が難しかった病変の観察が容易となりました。

血管撮影装置を更新しました

血管撮影装置:Philips社製 Azurion7 B20/12を導入しました。

<特徴>

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  • 20インチFPDパネルと12インチFPDを装備し、高画質で2方向からの解剖学的視野でのカテーテル治療が可能となりました。
  • フィリップス社が開発したClarity IQテクノロジーシステムにより、圧倒的な被ばく線量を低減させるテクノロジーが実装されています。
  • 心臓カテーテル検査時に造影剤量を抑えることができるCardiac Swing機能や、複雑かつ高度な手技を行う上で術者のサポートとなるライブロードマップ機能、リアルタイムステント拡張機能などを備えております。
  • 装置の寝台には専用の低反発マットを装備しており、カテーテル治療中の患者負担軽減の装備も取り入れています。

全身用80列X線CT診断装置を増設しました

全身用80列X線CT診断装置:キヤノンメディカル社製 Aquilion PRIME SPを追加導入し、CT装置2台体制となりました。

<特徴>

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  • 「広範囲を高速で撮影が可能」「さらなる被ばく低減を実現」「従来CT装置で問題となっていた金属による画像の乱れを除去する機能」が搭載されています。
  • CT装置の開口部は780mmワイドボア設計のため、検査中の圧迫感が感じることが少ない装置です。
  • 人工知能(AI)技術の1つであるディープラーニングを用いた新しい画像再構成技術(AiCE)が搭載され、ノイズの少ないクリアなCT画像を得ること可能となりました。

FPD搭載回診用X線撮影装置を3台導入しました

FPD搭載回診用X線撮影装置:富士メディカル社製 CALNEO GO PLUSを3台導入しました。

<特徴>

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  • 従来機よりも約20kg軽量化を実現し、横幅でもスリムになったコンパクトな本体で、病棟などの狭いスペースでも優れた機動性を発揮する装置です。
  • 本体には19インチの大型ディスプレイが搭載され、病室での撮影直後に画像の確認が可能となりました。
  • 撮影にはFPDカセッテを搭載して、その特徴である高画質、低線量を両立させるテクノロジーが搭載されています。

すべての撮影室にFPD搭載型デジタルX線画像診断装置を導入しました

FPD搭載型デジタルX線画像診断装置:富士メディカル社製 DR CALNEO Flowシリーズ、CALNEO GL

<特徴>

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  • 間接変換方式FPDにより、X線信号の散乱・減衰(画質を低下させる要因)を大幅に抑制し、低線量での撮影が可能となりました。
  • 富士メディカルが開発したノイズ低減回路によって、画像ノイズが低減され、旧装置(CRシステム)と比較して大幅に画質が向上しました。
  • 画像表示までの時間が大幅に短縮したことにより、撮影効率の向上とX線撮影検査時間の短縮が実現しました。
  • 全脊椎や下肢全長など、一回の撮影で広範囲撮影を可能とした専用FPD撮影装置(CALNEO GL)を導入しました。

一般撮影室2のX線発生装置とFPD搭載型デジタルX線画像診断装置を更新しました

X線発生装置:島津製作所 RAD speed Pro style edition GLIDE Class、BENEO-FX
FPD搭載型デジタルX線画像診断装置:富士メディカル社製 DR CALNEO Flowシリーズ

<特徴>

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  • オートポジショニング機能により、ワンタッチ操作で自動位置合わせが可能となりました。
  • X線管装置の高さとX線撮影スタンドの高さが自動連動するため、患者様のケアを行いながら撮影することが可能となり、より安全にX線撮影を行うことが可能となりました。
  • 間接変換方式FPDにより、X線信号の散乱・減衰(画質を低下させる要因)を大幅に抑制し、低線量での撮影が可能となりました。

Cアーム型X線テレビ装置を更新しました

X線テレビ装置:東芝Ultimax-iを導入しました。

<特徴>
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    42cmX42cmの大視野の検出器を搭載し、高画質で広範囲の撮影が可能

  • 透視診断能力が向上し従前の60%の線量
  • 多方向からの撮影が可能となり、患者様の負担が軽減
  • 整形外科の検査、胃腸の検査に最適の装置
    新たに嚥下造影検査を開始します。検査専用倚子・音声マイク・ビデオカメラ・解析ソフト等を用意しました。
    透視室は、少しでも患者様の緊張が和らぐよう暖色系の色調で統一し、壁には南国ビーチの風景を掲げています。またフロアを2色に分け機器等の接触防止を注意喚起し医療安全に配慮しています。

放射線治療装置を更新しました

放射線治療装置:エレクタ社製シナジーを導入しました。

<特徴>

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  • 画像誘導放射治療装置(IGRT)
  • 6軸の制御が可能な寝台
    治療直前に軟部組織を撮像して腫瘍を確認し、治療計画との位置決め誤差を算出することができ、6軸制御の寝台により精度の高い位置決め補正を自動で行うことが出来ます。これにより正確な位置決めが可能になり、高精度な照射を行うことができます。

治療用照射装置出力線量の第三者機関による測定評価を受けました

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放射線治療における品質を担保するため、第三者機関による評価が求められています。

当院は公益財団法人医用原子力技術振興財団による「治療用照射装置(X線)の出力線量の測定評価」を受け、照射装置の出力線量は許容範囲内であることが認められました。

当院では毎朝、専用装置を用いた放射線の安定性の確認をしています。週1回、決められた放射線量が出ているか確認しております。必要に応じて線量校正をしております。その他、定期的な点検を実施して装置に変化がないか確認しています。

放射線治療装置、治療計画装置、治療計画用CTの各メーカーとフルメンテナンス契約を結んでおり、安全な放射線治療のための環境を整備しております。

ガンマカメラ装置更新しました

アイソトープ(RI または核医学とも表現されます)検査に用いるガンマカメラ装置:東芝社製Symbia Eを導入しました。

<特徴>
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    従来の装置と比べ画像処理が高速化され、より精度の高い検査が可能

  • 低床寝台の為、高齢の患者様に安心して乗降していただける環境
  • 認知症疾患に対する脳血流検査が可能となり、専用の画像解析ソフトも導入

骨、心筋、心筋交感神経、腎機能、甲状腺などアイソトープ検査を行っています。

車いすの患者様にも安心してご利用いただく為、間口の広い更衣室を準備しています。

各検査説明と検査注意事項等について

一般撮影 血管撮影
X線TV アイソトープ検査
CT 放射線治療
MRI

※上記をクリックしてください

認定資格

資格名 人数
X線CT認定技師 3名
肺がんCT検診認定技師 1名
磁気共鳴(MR)専門技術者 1名
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 2名
放射線治療専門放射線技師 2名
放射線治療品質管理士 2名
第1種放射線取扱主任 3名
第1種作業環境測定士 1名
医療情報技師 1名