診療放射線科

血管撮影を受けられる患者様へ

血管撮影(アンギオグラフィー)

カテ-テルと呼ばれる細い管を血管内に挿入して、造影剤という薬液を血管内のカテ-テル先端から注入し目的とする病変部位血管を造影して診断・治療を行います。

検査前の注意事項

dscn1452原則として絶食(及び絶飲)・排便・排尿を検査前に行って頂きます。

撮影の際に妨げになる時計や指輪などの貴金属類は外して頂きます。

各種検査内容

脳血管造影撮影

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脳動脈瘤・脳梗塞など脳血管性病変や脳腫瘍性病変の存在・質的診断が主な目的です。

心・大血管・肺動脈血管造影撮影

心臓及び大血管内の形とその流れを動く画像でとらえます

冠状動脈造影撮影

心臓の栄養血管である冠状動脈の状態を動く画像でとらえます。

狭心症・急性心筋梗塞などに対しては、PTCA(風船療法)と呼ばれる治療方法が主に行なわれます。

風船療法は、風船の付いたカテ-テル.ステントを用いて狭窄部の改善をはかります。

腹部動脈造影撮影

主に肝細胞癌(悪性腫瘍)の治療を目的とした場合に施行される。

腹部血管造影検査では、はじめに、診断のために上腸間膜動脈、腹腔動脈などを造影します。上腸間膜動脈の造影では門脈が描出されるので、門脈の形態や流れる速さを確認します。

その後、肝細胞癌の治療を行う場合には、癌の栄養動脈まで、出来るだけ末梢までカテーテルを進め、そこから抗癌剤や塞栓物質を流して治療します。

その他、手術前に微細な血管の同定や診断目的に行う事も有ります。