糖尿病内科
特色
糖尿病は患者様、一人ひとりによって最適な治療法は異なります。
当科では個々の患者様の病状やライフスタイルなどから最適な治療法を提案させて頂き、患者様と一緒に糖尿病治療に取り組んでいきたいと考えています。
取扱う主な症状・疾患
取り扱う症状
糖尿病の症状は口渇(喉が渇くこと)、多飲(水分を沢山摂取すること)、多尿(尿が沢山出ること)といわれていますが、この様な症状を認めない事も多く経験されます。
しかし無症状だからといって糖尿病を放置すると、合併症といった様々な臓器障害を引き起こすことが知られています。合併症には神経障害・網膜症・腎症といったものから、心筋梗塞や脳梗塞といったものまで実に様々なものがあります。
これらの重大な合併症を引き起こさないように、早期から糖尿病の治療を行いましょう。
取り扱う疾患
糖尿病(下記に分類される4つの糖尿病全てに対応可能です)、脂質異常症、高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病などの他、既に糖尿病の合併症をお持ちの患者さんには、適宜合併症の検査・治療も行います。
- 1型糖尿病:インスリン(血糖を下げるホルモンです)が全く分泌されなくなることにより生じる糖尿病
- 2型糖尿病:インスリンの効きが悪くなること(インスリン抵抗性といいます)と、分泌が低下することにより生じる糖尿病
- その他の機序・疾患による糖尿病:遺伝子疾患、膵臓疾患、薬の副作用などによる糖尿病
- 妊娠糖尿病:妊娠に伴う糖尿病
専門外来・検査
専門外来
- 糖尿病外来
検査
糖尿病の検査は、大きく分けて「診断や分類のための検査」と「合併症のための検査」に分けられます。合併症は知らないうちに進行していることも多いため、症状が出る前に検査を受けることが重要です。
- 診断や分類のための検査:ブドウ糖負荷試験、各種のホルモン検査、持続血糖モニター(CGM)による血糖値の測定など
- 合併症のための検査:神経障害(神経伝導検査・自律神経機能検査)、網膜症(眼底検査)、腎症(尿中蛋白や微量アルブミン検査)、狭心症・心筋梗塞(心エコー・運動負荷心電図・冠動脈CT・心筋シンチ)、脳梗塞(頭部MRI・頸動脈エコー)、下肢血流障害(下肢動脈硬化検査(ABI)・下肢MRアンギオ)
治療方法
糖尿病を治療するうえで最も大切なことは、合併症を予防することです。過去1~2ヶ月間の血糖値の平均を反映するHbA1cが7%未満であることが、合併症予防に重要であるといわれています(注:年齢等により多少異なります)。
HbA1c 7%未満を達成するための治療法としては、「食事・運動療法」と「薬物療法」があり、糖尿病の分類や程度によって最適な治療法は異なります。治療を続けているにも関わらず、HbA1c 7%未満を達成できない場合は、治療法がその患者様に適していない可能性もあります。
■食事・運動療法
専門の栄養士が、個々の患者様に適した食生活を提案させてもらいます。
■薬物療法
①内服薬
現在糖尿病の内服薬は、大きく分けて6種類あります。個々の患者様によって最適な内服薬は異なります。
(1) メトホルミン
(2) SU剤
(3) DPP-4阻害剤
(4) SGLT2阻害剤
(5) チアゾリジン誘導体
(6) αグルコシダーゼ阻害剤
②注射薬
インスリンとGLP1受容体作動薬の2種類があります。
患者様ご自身で皮下注射してもらうお薬です。入院せずにこれらの治療を開始することも可能です。
(1)インスリン
1日1~4回皮下注射します。皮下注射の代わりに3日に一度の交換でよいインスリンポンプ療法や、瞬時に血糖値を表示させることができるSAP療法を開始することも可能です。
(2)GLP1受容体作動薬
1日1~2回のものや、週1回皮下注射するものがあります。糖尿病の改善以外に、体重を減少させることも期待できます。
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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糖尿病内科 | 本村 悠馬 (午後のみ) |
・・・ | 藤原 えり (午前のみ) |
藤原 えり (午後のみ) |
・・・ | |
備考 | ★糖尿病内科は完全予約制です。 |
担当医の紹介
診療実績
患者数 | |
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外来新患者数 | 142 |
新入院患者数 | 101 |
述外来患者数 | 5,834 |
1日平均在院患者数 | 6.0 |
平均在院日数 | 19.4 |
新入院患者数(月平均) | 8.4 |
1日平均外来患者数 | 24.1 |
紹介率(月平均) | 10.2 |
逆紹介率(月平均) | 9.0 |