最新の全身用80列マルチスライスX線CT診断装置を増設しました

当院では、低被ばくで高画質な検査が可能なキヤノンメディカルシステムズ社製の全身用80列X線CT診断装置「Aquilion PRIME SP」を新規導入し、2021年10月1日より全身用80列X線CT装置が2台体制での診療を開始しました。  
今回導入したCTの特徴は、「広範囲を高速で撮影が可能」「さらなる被ばく低減を実現」「従来CT装置で問題となっていた金属による画像の乱れを除去する機能」が搭載されたことです。  
また、CT装置の開口部は780mmワイドボア設計のため、検査中の圧迫感が感じることが少ない装置です。さらに最新技術である人工知能(AI)技術の1つであるディープラーニングを用いた新しい画像再構成技術(AiCE)が搭載され、ノイズの少ないクリアなCT画像を得ること可能となりました。その技術を活用することでさらなる被ばく低減が可能となりました。

当院での主なCT検査

CTを撮影する目的として、病気の精密検査、手術前の精密検査、経過観察、肺炎などの炎症の有無確認や骨折の有無など様々な目的で検査を行っています。さらに、造影剤を用いることで病変部分をより鮮明に描出することが可能となります。(病態による)また、心臓の血管である冠動脈や脳血管など全身の血管病変の精密検査も行っており、CT画像データから三次元構築(3D)することも可能です。例として、冠動脈のCT検査と下肢動脈のCT画像を示します。当院では、このように急性期医療から慢性期医療まで幅広く、CT検査を実施しております。  
CT検査の検査時間は概ね造影剤を使用しない単純CT検査で5分程度、造影剤を使用する造影CT検査で15分程度となります。  
さらに、当院のCT検査を担当する診療放射線技師はCT認定技師の資格を有しており、常日頃より検査精度の向上に努めております。  
CT検査や造影剤についてのお問い合わせは神戸医療センターの放射線科窓口で承ります。  
当院は、ひきつづき地域医療発展に向け、 さらなる質の高い医療サービスの提供を目指して参ります。