発毛の関係する毛母細胞は、活発に分裂して早いスピードで成長するため、抗がん剤の種類によっては、その影響を受けて脱毛しやすくなります。薬によって髪の毛が抜けるものと抜けないものがあり、個人によって脱毛の仕方にも差があります。
一般的に、化学療法開始2～3週間後に脱毛が始まることが多く、治療中はその症状が進行します。体毛・眉毛・陰毛などでもおこります。
脱毛は一時的な症状であり、抗がん剤の治療が終了すると3～6か月後には再び生えてきます。

【セルフケアのポイント】

• 髪の毛は、あらかじめ短くカットしておくと、抜け毛の量が少なく感じられ、薄くなるのが目立ちにくくなります。
• 事前にかつら（ウイッグ）を帽子・バンダナなどを準備しておくことも大切です。
• 頭皮は清潔に保ちましょう。
• シャンプーは刺激の少ないものを使いましょう。また爪は短めに切り、指の腹でやさしく洗いましょう。
• 髪の毛の摩擦を減らすため、毛先や柔らかく、目の粗いブラシを使い、ドライヤーは低温でゆっくりかけましょう。
• 毛を染めたり、パーマをかけることは避けましょう。