Q4.口内炎

抗がん剤治療を受けると、舌・歯茎・唇やほおの内側などに炎症が起こり、痛みや出血、腫れやただれ、嚥下障害、味覚障害などが生じることがあります。口内炎には、抗がん剤の粘膜に対する直接的な障害と抗がん剤による骨髄抑制(白血球減少)に伴う局所感染によって生じる二次性障害の二つがあります。
一般的に、抗がん剤投与の5~10日目頃に口内炎が発生しやすくなっています。

【病院で行われる口内炎の治療】
  • 抗がん剤治療前に歯科を受診し、虫歯や歯周病のチェックと入れ歯の点検・ブラッシング、うがいの指導を受けておくことをお勧めします。
  • 消毒作用や痛み止め作用のあるうがい薬を使うこともあります。
  • 炎症を抑えたり、鎮痛効果ある塗り薬・貼り薬を使用することもあります。
【セルフケアのポイント】
  • 毎食後及び寝る前は、うがい・歯磨きなどで口の中の清潔を保ちましょう。
  • こまめにうがいをしましょう。
  • 歯ブラシは、ヘッドが小さく柔らかいものを使用しましょう。
  • 水分を多めにとり、口の中の乾燥を防ぎましょう。
  • 硬い食べ物や、熱い食べ物は口の中を刺激するので避けましょう。
  • 塩分や酸味、香辛料の強いものは避けましょう。
  • 料理は柔らかいもの、水分を多く含むもの、とろみをつけたもの、裏ごししたものが食べやすいでしょう。