Q1.吐気・嘔吐・食欲不振
抗がん剤による吐き気・嘔吐は、脳の中にある神経(嘔吐中枢)が刺激されることによっておこります。また、放射線治療と併用した際に食道や胃に粘膜炎をおこし、吐き気や嘔吐を起こすことがあります。
- 【病院で行われる吐き気・嘔吐の治療】
- 医師の指示通りに内服し、内服が難しい時には医師または看護師、薬剤師に相談してください。飲み薬以外に坐薬や注射剤もあります。
- 【セルフケアのポイント】
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- 抗がん剤治療を受ける前の食事は、消化の良いものを選び食事の量は控えめに早めに済ませましょう。治療を行った当日は食事を控えめにとしましょう。
- 体を締め付ける衣服は避けましょう。
- 吐き気が起きた時は右側を下にして安静を心がけましょう。
- 治療後は水分(スポーツドリンクなど)を多めにとりましょう。
- 嘔吐した際は冷水でうがいをしたり、氷を口に含んだりすると楽になります。
- 香水や花など匂いの強いものは避け、室内の換気をよくしましょう。
- 【食事の工夫】
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- 食事前にレモン水などでうがいをすると良いでしょう。
- 揚げ物などの脂っこいもの、煮物・煮魚・焼き魚など臭いの強いものは避けたほうがようでしょう。
- 酸味のあるもの、塩味のもの、冷たいもの、口当たりのよいものを食べましょう。
(フルーツジュース、スープ、味噌汁、卵豆腐、茶碗蒸し、ゼリー、プリン、シャーベット) - 熱いものは冷ましてからのほうが臭いが気になりません。
- よく噛んでゆっくり食べましょう。